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Salt Gate

パパ大津留 Archive

グランドスパイのポテンシャル

2011年6月13日

パパ大津留

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200キロまでのハカリを振り切ったサメ。
Newグランドスパイのポテンシャルを試す良い機会となった。

J?1グランプリまでは安定していた八丈島の海水温だが、大会の翌日には黒潮本流が島を覆い一気に上昇する。
その為か、あれほど活性していたカンパチやヒラマサが一気に姿を見せなくなる。
これは、魚影の濃い八丈島といえども、良くあることだ。
しかし、水温で活性する水深が変わる島だから、黒潮の蛇行から毎日のように潮流が変わると、それは読み難い。
大会では100?200メートルの水深だったのが、大会の2日後あたりでは、全くその水深で魚が活性しない状況に変わってしまったのだ。

そして、暫くは低気圧の通過から梅雨入り気配になって、海に出る機会が無かった。
その間に、黒潮本流が南に蛇行し、逆に2度ほど下がっていた。
そんな中で、雑誌社のジギング取材とDVDのジギング撮影があり、久々にジギングに出ることになった。

雑誌社の撮影は、勿論フラップジャークでのジギングが主になる。
最初は160メートル台のディープジギングだったが、あまり釣果が得られず、水温が下がっていることから70メートル台を探った。
そして、中型のカンパチを釣った後で久々のラインブレークをしてしまう。

何しろ、めったにラインブレークの無い私であるから、船長も驚いたろう。

「パパ?10年振りだろうか?、一回止まったように見えたが、たぶん40?50キロあるかね?」
ボトムから20メートルほど上だが、2回の走りで敢え無く根に潜られた。

勿論、魚のパワーには個体差があって、常に同じではない。底根の状態でもパワーが変われば、水深でも変わる。
しかし、PE3.5号にリーダーが100ポンドでまったく止める事が出来なかったのだ。
それでも、何とか10キロクラスのカンパチを釣りフラップジャークの取材にはなった。

その翌日からはDVDの撮影である。ところが更に水温が下がったのか、その同じポイントには魚が見えない。
四苦八苦し、その翌日は小岩戸の浅根の30?40メートル台に入る事にした。

前回のラインブレークで、久々に辛酸を舐めた私であるから、7フィートのフラップジャーク用スピニングロッドにはソルティガ4000。
ベイト用ロッドにはブルーヘブンL?50を装着した。
共にPE3.5号には少しオーバーバランスだが、リーダーは130ポンド、更に先糸には200ポンドを50センチだけ付け、強度を上げている。
ただ、リーダーが太いぶん食いは落ちるだろうか。

そして、黒崎沖の40メートル台で、カンパチらしい魚群を見つけた。
やはり最初には、細いラインのアングラーに3?4キロクラスが食い付き、そこから数尾ランディングした。
私も、その場で4キロサイズを釣り、共に6尾ほど釣ったであろうか。

そして、ようやく私に6キロサイズと思われる中型が食いついた。
「中型だよ、このサイズは良く引くが問題ないヨ?」
そう言って中層まで引き上げたところで、いきなり真下に「ガクガクガクッ」っと突っ込んだ。
全くロッドを起こす事が出来ない。そのまま10メートルほど走ると今度は動かなくなる。
「また、根に潜られてしまったか?」前回の、ブレークが頭をよぎる。

しかし、リーダーを太くしたせいか暫くすると魚が動き出す。
そして丁寧に、魚の頭の方向を見極めながら浮かせに掛る。そして、1時間ほどのファイトから、ようやく魚が浮いて来た。
船に近寄るのを嫌い、30メートルほど離れたところで魚が首を振るのが見え、船長が、「サメだ?!」と叫ぶ。
私の方からは良く見えないので「100キロぐらいあるか?」と聞くと、「いや?、そんなもんじゃない」と言う。
リーダーを太くしたと云っても、このロッド、リール、ラインでは太刀打ちできるサイズではないようだ。

だが、諦める訳にはいかない。
新しいロッド『グランドスパイ』を試す上でも良い機会である。

そこからは、大胆に、そして慎重に、船の中を船首と船尾への移動を繰り返しながら、更に1時間をかけてランディングした。
それにしても大きい。滑車を使っても、その滑車が全く回らない程である。
魚が死んだことを確認してから、船長と力自慢の男4人が、渾身の力をこめて引っ張り上げた。
メタボで86キロもある、私の体重の3倍はあるだろうか。
長さも、私の身長の倍はありそうだ。

港に帰っての検量も、漁協の200キロまでの計(ハカリ)では振り切ってしまう。まあ、200キロ以上はあると云う事だ。

今回の新しいグランドスパイ、そのポテンシャルは十分に引き出す事が出来たであろうか。
さらに付け加えると、7フィートのロッドながら、体への負担が全くなかったと云う事だ。

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フラップジャークでのジギングで攻める。
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黒崎沖の40メートル台で、魚群を見つけた。 4キロサイズのカンパチを数匹Get!

ジギングセミナー

2011年5月10日

パパ大津留

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フラップジャーク用ロッドのテストも兼ねた

中村さん達にジギングセミナーをした。と云っても、中村さん達はそれなりにキャリアのあるアングラーで、この八丈島ではエサ釣りを数こなしている。そしてジギングも全く初めてと云うのではなく、前回少しばかり挑戦したが、魚一匹釣り上げる事が出来ず、その為に今回セミナーすることになった。

船は、島ではお馴染の潤航丸。ポイントは島の東側にある石積灯台沖の水深160メートルからスタートした。

前回は電動リールを使ったヒトミちゃんだが、今回は通常のジギングタックルを使う。しかしディープジギングであるからメタルジグは軽めの175グラムを装着する。釣りは慣れているので、着低を感じ取る要領も判っている、ユッタリしたワンピッチジャークで開始した。

中村さんは、230グラムのメタルジグを使い力強いジャーク。早速、6キロクラスをヒットさせ、幸先の良いスタートだ。そして、若干北側の根でヒトミちゃんは3キロクラスをヒットさせる。

そこからは、ひとみちゃんの独り舞台。キメジ、スマガツオ、6.5キロの巨大ヤガラ、と続々だ。大根沖に来たところで5キロクラスのカンパチをヒットさせた。5キロとは云えパワーのあるカンパチだから、ラインは引き出される。キャーキャー言いながらでも、何とか釣りあげる事が出来た。

途中、サバの猛攻などあって楽しい釣行になった。一通りのセミナーを終えたので、私も持ちこんだ7フィートのフラップジャーク用スピニングタックルを取りだし、ブギーウォークアライブの160グラムを落とし込む。

何しろ、水深が200メートル近いディープジギングで、リールがダイワのニューソルティガ4000であるからPE2.5号と心もとない。60ポンドのリーダーに、フロロカーボン80ポンドの先糸を1メートルだけ付けたタックルだ。

サバが数尾釣れ、ルアーもボロボロと塗装が剥げかかる。しかし、この状態でも十分に食ってくる。ユッタリと泳がせるようなフラップジャークを説明したところで大型がヒットした。

このタックルでは、限界を超えるサイズかもしれない。しかし、ボトムから50メートル、中層でのヒットだ。ラインを勢い良く引き出すが、余裕は十分ある。20メートル程ラインを引き出したところで動きが鈍くなった。

ロッドにはあまりテンションをかけず、リールの力でゴリ巻きをする。吐き出したライン分を巻き取ったところで、ドラッグを少し緩めに、後は時間をかける事にした。

それからは、ラインを数回吐きだしただろうか。それは、初回ほどの走りは無く、5分ほどで浮き上がって来たのが21キロの大型カンパチである。超大型ではないが、このタックルでは立派なサイズだろう。

今回もフラップジャークでの釣果、しかも、ジギングセミナー中に説明しながらのヒットであるから尚更嬉しい。

中村さん達も中型のカンパチを釣る事が出来て、大満足のいく一日であった。

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ライトなフラップジャークで21キロのカンパチ
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中村さんは早々と6キロのカンパチ 雨の中、ひとみちゃんのデカヤガラ
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ひとみちゃんのラッシュ! 5キロのカンパチもGET

原点回帰。ニューロッドの視点

2011年4月14日

パパ大津留

 

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8.1キロカンパチ


私がジギングを始めて20年以上になる。その創世記からの進化を感じながら、自分の技術を高めて来たつもりだ。しかし狭い日本の中でも、その南北に広がるジギングフィールドは、其々に、地形、水温、魚種などの違いもあって全てが同じ技術では通用しない。
そして、様々に進化していくジギングタックルは、其々のフィールドで、その地域から発生し、そこから全国に派生していく事が多い気がする。そして、其々の地域を取材で飛び回り、経験を重ねて来ると、全てをやり尽くしている訳ではないが、自分なりには結果が出るようになった。

ジギングターゲットは地域によって多少違ってくる。
例えば、沖縄からトカラ列島以南、さらに小笠原諸島であれば、カンパチ、イソマグロであろう。
これが北九州ではヒラマサ、ブリ(ワラサ類も含まれる)になり、日本近海は北に行くほどヒラマサのサイズが落ちて、ブリ中心になる。
太平洋岸は更に複雑で、外房に代表される近海は浅場のジギングだが、黒潮本流に近い八丈島や室戸沖は、高水温時でのジギングは200メートルを超えるディープゾーンを攻める。

当然メタルジグの重さで考えると、100メートルより深いジギングすることの多い、南九州、沖縄以南では、200〜300グラムが中心。ヒラマサ、ブリが多い北九州や日本海、太平洋沿岸では、30〜80メートルあたりの浅場中心で、100?180グラムが主体だろうか。

ところが水温次第で水深が変わる八丈島では、低水温時は浅場だが、高水温だと200メートルを超える深場になる。更に黒本流が近く潮が飛ぶので、使うジグも100〜400グラムと幅が広い。そして。そんな多様なフィールドで、ある程度は誰にも使えるジグ、そのコンセプトで作られたのが『ブギウォーク・アライブ』なのだ。

通常で重いジグを使う場合、ラインの撓みも多い。まして、潮流が速いところや、複雑に入り組んだフィールドは重いジグが有利と考えられる。しかし、ジグを生きた魚のように泳がす場合、逆に重さがリスクになり、体力的にも辛い。400グラムのジグを、早い潮の中で一日中振り続けるのは、誰もが出来ことではないのだ。
ところがブギウォーク・アライブは、重いジグに比べ着低にこそ時間はかかるが、ラインの撓みを取る事が出来れば、ユッタリと泳ぐように落ちるので、逆にアピールになり、また操作も難しくない。体力の消耗も少ないのだ。

そこで、ラインの撓みを取るテクニックだが、着低からライン高速で10〜20メートルほど巻き取ることだ。確かにボトムの魚は食い難いが、元々は中層にいる、ブリ、ヒラマサ、カンパチだから、ボトムの10メートルを捨てることでヒットの確率が下る事はない。まして、魚の走りで根に巻かれることも少ないので、大型をランディングする確率も高くなる。

そして、フラップジャークだが100メートル〜200メートルレンジであれば、ロッドを下向きにし、手首を返すようにユッタリと泳がす事が肝心で、あくまでも跳ね上げたメタルジグを泳ぐようにフォールさせる事を意識する。
しかし、これが浅場でジャークだと多少違うやり方になる。スレている大型青物に対して、真下のジャークでは、エンジン音、船の影、魚探等の信号音などによってプレシャーが大きく、浅いほど簡単には食ってこない。
さらに、ラインが40メートル〜50メートルしか出ていない状況では、そのラインの伸び率もあって、ジグがダイレクトに動き過ぎ、暴れ過ぎて滑らかな動きを損なう。
そこで、浅場のジギングでは、ラインを出来るだけ遠くに出す。軽めのジグをキャスト気味にしたり、遠目を狙う。または、船長の流し方にもよるが、片舷でドテラに流すなど、潮に乗せて流し遠目で活性させるのだ。

要するに、ディープジギングであれが足元で下向きのジャーク。浅場であれば遠くにラインを出す。基本は、どちらも100〜250メートラインを出し、あまり跳ね上げないでルアーを泳がす。そう云った使い方が肝心で、それがブギウォーク・アライブの使い方だ。
そしてフラップジャークだが、ディープにおける真下のジャークと、ラインを遠くに出した浅場のジャークでは、どちらも同じではない。ラインを100〜250メートル出し、同じようにラインの撓みを取るのだが、ジグを泳がすジャークテクニックは多少だが違う。
それは、ラインに対してロッドを直線に向けるのが基本のロッドワークで、そのティップに伝わる抵抗で感じ取れるのだ。例えば下向きのジャークでは、コンパクトな動かし方でもラインが海中にあるので手首の返しをキレ良くすればジグは動く。
しかし、前にラインが出ている状態で遠目に流す場合は、水面からラインが多く出ているので、そのぶん糸フケが多い。余程振り幅を大きくしないとジグは動かないのだ。

では、遠くにジグを流した場合、その方向にロッドを向けて、狭いジャーク幅でもジグを動かす為に、何をすれば良いか?。それは、長めのロッドを使うことだ。長いロッドは、手元を少し動かすだけでもティップは大きく振れる。手首を返すだけの操作でジグが適度に跳ね上がる、そんな少しだけ長めのジギングロッドが有効になるのだ。

そこで、アングラーズリパブリックのロッド制作スタッフに、この事を話した。いわゆる、フラップジャーク用のロッドの提案である。
基本的に、デープレンジ150〜200メートルの大型カンパチを狙うロッドは5.5フィートクラスのショートロッド。使い回しが良くオールマイティーに振れる6?6.5フィートのロッド。そして、チョイ投げしたり、ラインを遠めに流し、ユッタリ振れるフラップジャーク用、7フィートのロッド。この使い分けの必要性である。

そして、長い前置きになったが、この新しいグランドスパイのテストロッドが出来あがり、私の手元に届けられた(ふ〜、本当に長い話になった)。そして先日だが、埼玉の神田さんと一緒にジギングに出る事にした。
一日目は、島の東側を中心にポイントを探るが水温が前日より2℃も下がっている。黒潮本流が島に当たったり離れたり、その為に目まぐるしく水温変わり、船長も活性するポイントを読み切れないようだ。

結局、小岩戸の浅根、その西側35メートルで、ラインを150メートル程出したフラップジャーク。ようやくブギウォーク・アライブ160グラムで小型カンパチを連発。最後に。スピニングロッドのLタイプにPE2.5号にリーダー60ポンドで、8.1キロと云う中型だがパワーのある本カンパチを釣りあげた。
翌日は、風が変わった事もあって西側の小島方面に。120メートルから50メートルの駆け上がりを中心に、ベイトタックルでジギングをした。
同行の神田さんにも、ブギウォーク・アライブの200グラムを装着させ、フラップジャークのやり方を教える。水温が上がった事もあって、此処では70メートル台で小型のヒットが続く。私は、5キロカンパチ、他にメダイやスマガツオを釣り、最後に神田さんも5キロカンパチを釣り終了した。

渋い中でのジギングではあったが、まずまずの釣果を得た。そして、今回使ったフラップジャーク用のロッドは、テストではあるが良い感触を得ている。昔の話だが、当時に名器と言われ、未だにファンの多いコーラルスターのジギングロッド、7020iや7012iを彷彿させるだろうか。
ベイト、スピニング、共にLタイプのライトロッドを使い、楽しい釣りをした。ニューグランドスパイはまだテストの段階である。しかし、非常に良いタッチの新感覚なロッドに仕上がっている。発売に期待して欲しい。



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6キロのカンパチ カンパチのやりとり

 

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ブギウォーク
200グラムピンクでGet!
加齢なロッドワーク

 

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ブギウォーク200グラムの
アカキンでスマガツオ
5キロのメダイ

 

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これも200グラムアカキンで
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