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飯田重祐


社内コードネームIKUSAで開発が始まったフリットは2006年の早い時期からフィールドテストがスタートしたミノーでした。夏にはすでにリップの形状等を変更したものをいくつか使っていましたね。ネイティブトラウトシーンで求められているスペックとは何か?今後数年間スタンダードミノーとしてリードするためには何が必要か?そんな問いに応えるためにフィールドでの時間が必然と多くなりました。
 フィールドテストは水槽でのテストとは全く違うものです。常に一定の位置からキャスト、リトリーブできるプールとは異なり刻々と変化するポイント、水面の高さ、風、複雑な流れ等様々な力がルアーにプレッシャーを与え、そのルアーのポテンシャルを試し、あるいは引き出そうとします。
 そんな流れを一日歩けば相当なデータが得られるのです。もちろんダメなサンプルであれば1投しただけで二度と結ばれることはありません。
 泳ぎはもちろん大切です。しかしアクションに目を奪われがちですが僕はそれ以外の部分も検証しています。
先ずキャストフィーリング。ショートキャストでは忘れがちですがルアーの直進性を常に意識しています。この直進性はロングキャストはもちろん、ショートピッチのキャストでも重要だと考えているからです。フリットはそのボディ形状から優れた直進性を見せてくれます。アキュラシーキャストではまっすぐ飛んで行くことは大きな力になるはずです。
 
 フィールドテストでは魚が釣れるかどうかはそれほど重要でありません。もちろん釣れるに越したことはないけれど釣れたことがそのルアーの完成度の高さを保証するわけではないからです。
 あくまでも自分のイメージやフィーリングを大切にするのです。


基板リップを使ってみて感じたことは水の掴みが良いということ。例えば高い位置からダウンで狙うとしましょう。大抵の場合ディープでもない限りフローティングで手前までしっかり泳ぐことは難しいはずです。だけどフリットは足下までしっかり泳ぐ。こんな所は薄いリップの利点なのかな。
 低速からハイスピードまで規則正しくしっかりと泳ぐし、ロッドアクションに対してのレスポンスは基板ならではだね。
 それとボディ形状も寄与しているのか思ったラインをトレースすることが容易だなって印象ですね。流れの影響を受けて下流へ押されがちですがそれが最小限に抑えられる。
 良いことばかりではありません。バス用のクランクを使った人は知っていると思うけど、折れることはほぼ皆無ですがその材質の特性から削りには弱いです。代えることのないレスポンスを発揮する最高の素材の弱点ですね。僕はリップの周囲を瞬間接着剤を塗って補強して使っています。
 浮力の強いバルキーなボディはサーフェスの戦略のバリエーションも増えそうです。大型の昆虫などの落下物をイメージさせアピールすることができる。浮いていること、浮き上がることの利点は計りしれません。夏の東北。アップクロスから対岸の葦際をドリフトさせるという釣りはこのルアーの最も得意な状況の一つでしょう。
ANRE'Sからの新しい提案『フリット』は2月中旬デリバリーの予定です。