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ワインドモデル開発2

2011年10月20日

ワインドモデルの実釣テストを継続して行なっています。
ブランクについては先のブログで書いた通り、目指すところに向かってただいま詰めの作業が続いています。
さて、今回はそんなワインド専用モデルのハンドルの話しです。
ロッド開発でハンドルを決定する時は、実釣性能を最優先に、その釣りに最も適したサイズ、形状を考えていきます。
当然ワインドロッドでも、この釣りに適した形状を詰めていくのですが、特にワインドのロッドでは、ハンドル性能がロッドの善し悪しを左右する割合が高い点が特徴です。
これは、ある程度汎用性の高いロッドを目指す場合では、はやり汎用性の高いハンドル形状を目指し、そこにスパイスとしてデザインの要素も織り交ぜて最終決定していくのですが、ワインドの場合は、専用としての実用性が優先されるということです。
だからこその専用ロッドなのですが、具体的には、握りやすさと、手の平への負担、それと長時間ゲームした時の疲労への対応になります。
ワインドで繰り返すジャークは、比較的軽量な1/2ozくらいまでのリグと、3/4.1ozといった比較的ヘビーなウエイトのリグを使った際の疲労度には大きな差があります。
特に重いジグヘッドを使う場合は、ハンドルの形状がアングラーの疲労度にも影響を及ぼします。
また、手の平への負担も大きいため、デザインやパーツ選択は特に慎重を求められるのです。

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これは一般的なリールシートです。汎用性に優れ、高い堅牢性を誇ることで、弊社製品にも多く採用しているものです。しかし、これを下から締め込むデザインでワインドロッドに組む場合、どうしてもリールフットを収めるフードが手のひらに突起として当たってしまう点が気になります。ワインドほど抵抗の大きくないルアーを使う釣りでは、まず感じない問題です。そのためサンプル段階ではより平滑なデザインが可能になるもう一つのリールシートを採用しました。

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左側がバットで、ティップ側からフードを締めるタイプです。このリールシートは、手のひらに当たる部分をほぼフラットにできる点で、弊社エギ竿に採用しているパターンです。竿を持つ手の中指と薬指、もしくは薬指と小指の間でリールフットを挟んでも問題ないよう、フォアグリップの長さや形状を追求してデザインしたものです。エギをシャクル時の抵抗や疲労では、現時点ではこのデザインが最も適していると考えています。それもあって初回サンプルはこの形状を組んだのですが、長時間の実釣テストで見えた問題もありました。
それはヘビーウエイトリグ長時間操作して疲れると、それを回避するために、フォアグリップを握りたくなるのですが、この方法だと、握る部分が可動部になるので、不安定さがでてしまうのです。そのために、それを解消するデザインということで、さらに下記の方法を検討することにしました。

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パーツは上のものと変わりませんが、向きが逆です。手のひらには、若干の凹凸はあるものの、気になるレベルではありません。長時間の使用時にも、フォアグリップが固定されているので、不安なく持ち替えることが可能です。もちろんこのデザインも検証が必要ですので、その結果次第では変更の可能性もあるのですが、次回サンプルはこの方法で組む予定です。
ちなみにブランク性能を確実に引きだすために、弊社ロッドではハンドル位置でブランクのバイブレーションが止まることも重視してブランクデザインを行なっています。そのため、フォアハンドルを長くするのは、あくまでも疲労への対処であって、もともと疲れにくいブランクを作り、正規のグリップ位置で痛くなく、そして疲れないハンドルであれば、それがベストになるのです。そんな考えでサンプルロッドを持ってフィールドに通う日々です。

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ちなみにこれは伊豆半島でのテストの模様です。ただいま3本〜3本半をメーンに各所の港にタチウオが入っています。バイトだけで、ワームに歯形を残していく魚も少なくありません。目指すはそんなタチウオにとって脅威となるようなロッド、ですね。