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沼田純一 Archive

ロングジグ開発日記

2013年5月18日

 

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Newジグプロトタイプ

ソルトウォータールアーブランドのZetZでは、ただいま新たなジグの開発を行っています。

スケールとしてはセミロング?ロング。スライドとフォール姿勢とのバランスを調整しながらの試作製作中です。フラッシング重視のフラットデザインでありながら、ルアーデザイナー飯田重祐ならではの有機的なフォルムにも注目してください。

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実釣で改良点を見いだす
こちらはプロトを使っての実釣風景での1コマ。比較的水深が浅く、プレッシャーもかかる外房のフィールドです。魚の活性によってはワンピッチだけでは安定した釣果を引きだし続けることは難しいものです。見せて、喰わせるメリハリであったり、細かなロッドワークに機敏に反応させることで、ようやく口を使わせることができたりと、さまざまなシチュエーションに対応できる懐の深さがジグに求められます。現段階ではそれに対応する幅が若干狭め。次なるプロトの製作に進んでいます。

 

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MTGC-685SFと686SF

メタルウィッチSlow&Fallモデルに新たに加わるMTGC-685SFと686SFの2本。
いままでの4powerクラスまでのライナアップを拡げ、5power,6powerクラスにより、さらに広いフィールド、そして水深を攻略することを目指しました。

この2本、それぞれジグウエイトは5powerで180-230g(fall max400g)、6powerで200-250g(fall max500g)という設定。
いままで操作しきれなかったジグウエイトに対応することはもちろん、ロングフォールにも対応することを視野に6ft.8inc.というレングスで形にしました。

ちなみにfall maxと表記されるウエイトが、ロングフォール時に対応するウエイトです。
ティップを使っての巻上げでのアクションとは別にこのウエイトを設けているのは、ロングフォール時には、ジグのリフトは極力じっくりと上げることが有効なため、対応ウエイトが大きくなるためです。

この2本、100m以浅のフィールドで、潮を攻略するために、ジグウエイトを上げていく際に活躍することはもちろん、いままで攻めることを躊躇していたようなディープエリアを釣る際にもマッチするロッドとなっています。
そういった意味では、フィールドの横方向の広がりに加え、縦方向の広がりの可能性を拡げるロッドといえます。

私も開発時には浅いフィールドから深いフィールドまでを釣ってきました。
浅いエリアでは水の抵抗を受けにくくなるため、イメージ通りにジグのアクションを引きだしやすくなるものです。
その際、モアパワーを目指したロッドは、より大型の魚に対して安心してファイトができるという要素も重視したブランクを目指しました。

具体的いうと、より曲げられるスロージギングロッドとなります。
6ft.3inc.モデルや7ft.8inc.モデルとことなるベンドを持つこの2本。
ティップセクションはジグの操作に不可欠なパワーを持たせながら、バットセクションは、最大値付近でじっくりとベンドを生みだします。
この止まらないカーブが、いざ大型魚とのファイト、といった場面で、安心してブランクパワーを使った魚のコントロールを可能にします。
もちろん、基本的にはライトラインを使ったライトジギングのカテゴリーを逸脱しない範囲での話しではありますが、根に走らせないための、一瞬間に負荷を掛けなくてはいけない状況で、ブランクを使って止めるか止めないかは、それからのファイトの優位性を大きく左右する要素です。
ラインテンションを抜くことで魚を止める、もしくは根ズレを回避することはテクニックとして重要ですが、それに加えて異なるアプローチが可能か否かで、キャッチ率向上、さらにはアングラーの身体的負担の軽減にもつながるのです。

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スローブラット ヘビーウエイトバージョン

このロッドの開発にあわせて、ジグのヘビーウエイトバージョンも完成間近です。
基本シルエットは現行のスローブラットを踏襲しています。より大きなシルエットが、同一ポイントを攻めた場合に、より大型魚へ効果的にアピールすることは、経験的にも知られた事実です。
朝一番の高活性を手返し良く釣っていくにも有効な手段になります。
また、よりディープゾーンを攻めることも可能にします。
アカムツやキンメといった中深海のターゲット、そしてタラのスロージギングなどにも有効なモデルとなります。

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2012年カタログから再び登場した「レラカムイ」の名称。
この名前は以前に海アメ、海サクラモデルとして製作したロッドと同じです。
カタログでもご案内の通り、NEWレラカムイシリーズは、北海道のターゲットに向けた専用ロッドシリーズとして、多くの対象魚をカバーするものとして登場しました。

2013年、そのラインナップはいよいよ完成に近づきます。
今年リリースしたロックフィッシュモデル、ライトエギングモデルに加え、海アメ、海サクラといった海マスカテゴリー、河川や湖のトラウトをターゲットとしたフレッシュウォーターのトラウトカテゴリー、そしてサーモンカテゴリーの3つのラインナップを予定しています。

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今、手元には外観まで施したサンプルがあります。
北海道のアングラーによるフィールドテスト、さらに我々もフィールドに立つことで、ブランクのブラッシュアップをしていく段階です。
来期のそれぞれのゲーム開幕に合わせリリースを予定しています。

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ちなみにこちらは先日のサーモンモデルのテストシーンの一コマです。
サケ狙いでは、ウキルアーというシステムを使ってのゲームが主になります。
ルアー単体でも釣ることはもちろんできますが、表層近くでゆっくりとアピールするという目的からフロートを使うのが一般的です。それに最大で50g前後のスプーンをセット。
さらに、スプーンにタコベイト+エサとセットしていくと、そのウエイトは重いもので70g前後になります。

サーモンモデルは、まずこのウエイトをしっかりとキャストできることが前提です。
そして、サケの強烈な走りを受け止めるパワーも必須になります。
ただ、このサケ、見た目とは違い、バイトは繊細。基本的にフロートはアタリをとるためのものではなく、ルアーのレンジをキープするのが目的。フッキングは手元に伝わる信号で判断します。
「コツッ」といったアタリが断続的ないし単発で表れ、このバイトを感知し、タイミングを合わせてフッキングに持ち込みます。
これがまた難しいのです。

だからこそ熱中して釣りに没頭してしまうのですが、これをロッド性能という側面からみると、重いリグがキャストできて、パワーでねじ伏せるだけのロッドでは十分でないことが分かります。
フッキングに持ち込むまでのティップセクションのある程度のフレキシビリティも備えてこそ、サーモンゲームの妙味でもある、バイト〜フッキングの過程をサポートできるものになります。

tackle
ROD:レラカムイ RSTS-136H+(プロト)
REEL:ステラ4000
LURE:フュージョンワイド45g

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