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沼田純一 Archive

ZetZ(ゼッツ)からリリースされている“スローブラットキャスト”シリーズが、ショアスロー専用のジグになります。このスローブラットキャスト、大きく3つのタイプに分かれます。
それぞれ沈下スピードの速い順に「ワイド」、「スリム」、「オーバル」となります。

一見すると「ワイド」の形状がやや広くなっているため、フォールスピードが遅いのかな?と思われるかもしれませんが、ウエイトバランス自体は若干リアよりに設定しているため、フォール時はリア側をやや下向きにしながらフォールするため、この中では一番速いフォールスピードのモデルとなります。

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各モデルの10gから60gまでのウエイトバリエーションをまとめて、その沈下速度を計測すると、ワイドが1秒あたり平均約90cmであるのに対し、スリムは約80cm、オーバルは約60cmとなります。
フォールスピードを把握しておくと、釣りをしているフィールドの水深が掴めるうえ、アクションの後に何秒フォールするかで、自分の操作でどれほどジグが上昇しているかがわかるため、水中のイメージが沸きやすくなります。
また、同じ操作をしていて着底までの時間が変化すれば、それがカケ上がりやシモリなどの存在を教えてくれるのです。
ショアスローで釣りをしている時は、このレンジを把握しておくことが、釣り込むためのキモにもなるので、キャストした際には、その距離とともに水深を頭でイメージすることをオススメします。

また、ジグの使い分けでは、このフォールスピード以外にも、フォールする際のジグの姿勢による使い分けも存在します。ワイドはやや尻下がり、スリムとオーバルは水平でフォールします。
この姿勢はフォール時にターゲットに対してアプローチできるバリエーションとなるほか、上方向(巻き上げによる)へのアクションレスポンスの高低にも影響します。
尻下がりのワイドに関しては、巻き上げでジグを横に向けようとすると、元々横を向いているスリムやオーバルよりも強い力が必要になります。
近距離戦や極シャローエリアを釣る際には、ダイレクトにジグに力が伝わりやすいため、リアフックがリーダーを拾うことが多くなりがちです。そんな時もワイドであればリアフックがリーダーを拾いにくいことにも繋がります。
加えてワイドはアングラーからみて沖の方向に進もうとする力が働くため、テンションフォール時には一定点にジグをとどめておくことができやすいという特徴もあるのです(もちろん実際にはフォールをしていますが)。
このように3種類のジグの使い分けは、フォールスピードやフォール姿勢の違い以外にも、トラブル回避能力やフォールバリエーションへの対応能力といった要素が関わってくるのです。

ここからはそれぞれのモデルの特徴を動画で見ていきましょう。
まずはワイドです。やや尻下がりでフォールしているのがお分かりいただけると思います。状況によっては真横に向いたジグではなく、やや斜め姿勢でのフォールに反応をする場面も多くあります。
巻き上げでスローに見せて、素早いフォールで喰わせるイメージです。

 

次にスリムです。こちらはフォール時に横を向いているのがお分かりいただけると思います。
3種類のジグの中ではフォールスピードも中間となるため、まったく初めてのフィールドで状況を判断する場合など出番の多いタイプです。

 

最後がオーバルです。いままでの2種類に比べると、ゆっくりフォールしていることがお分かりいただけると思います。
ボディ素材を鉛ではなく、比重の小さなZライトメタルとし、水受けを確実に行うシルエットとしたことで実現したスローフォールです。


次回はジグのカラーやローテーションについて書いていく予定です。

今回はショアスローのタックルセレクトについて解説していきます。
まずはロッドから。

2016年リリースのショアガンエボルブでは、ショアスロー専用モデルが4本ラインナップされます。
これらは、ティップの反動を使ってジグのアクションを引き出すショアスロー独特の操作をサポートするためのロッドアクションを備えます。
しっかりとジグをアクションさせるためのティップパワーを持たせた上で、不要な信号を極力排除する方向のブランクです。
使用感としてはどのパワークラスのモデルにおいてもシャープな張りを感じつつ、軽快に取り回しができるロッドに仕上げています。

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このショアスロー専用モデルは、全機種9ft.9inc.のロッドレングスです。
フィールドでの操作時は、主にロッドを立て気味でホールドすることが多いため、極端に長いロッドは操作性において難点があります。

逆に9ft.以下のロッドでは適するフィールド条件が限定されてしまいます。
9ft.後半から10ft.前半という範囲の中から絞り込むと、軽快な操作性と汎用性の高さを兼ね備えた9ft.9inc.が1つの答えとなりました。

990〜993の表記は、前2つの数字がレングスを、末尾の数字がパワークラスを表します。
ショアスローではこの異なるパワークラスをターゲットの活性に合わせて選択するのが大きな特徴です。

ロッドパワーが小さくなれば、ジグのアクションが控えめになり、逆にロッドパワーが大きくなれば、ジグのアクションを大きくすることが可能です。

多くの場合ターゲットの活性が低い場合はジグのアクションも控えめなものにしか反応しなくなることが多くなるものです。

逆にしっかりとジグを追えるほど活性があれば、ロッドパワーを上げてジグを大きくアピールすることでバイトに結びつけます。
そのため、実際のフィールドでは中間パワーにあたる992から釣り始めることが多くなります。
ちなみにジグのアクションを左右するのは、このロッドパワーとジグのウエイトとのバランスになります。

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上図のように、ジグのウエイトを固定した場合はロッドパワーに比例してジグのアクションをコントロールできます。
加えて、ロッドパワーを固定した場合は、ジグのウエイトが軽いほどアクションは大きくなり、ジグが重くなるほどアクションは控えめになるのです。

例えば992に30gのジグを結んだ場合、アクションを控えめにするためには、「ジグを変えずにロッドを991に持ち替える」もしくは、「ロッドを変えずにジグを40gに交換する」ことで、ほぼ同じ効果が期待できます。

しかしながら、ジグのウエイトについては、フォールスピードを決定する要素にも繋がるため、ジグの上方向(巻き上げによる)のアクションを求めるためにウエイトチェンジしたとしても、喰わせの間となるフォールスピードで外してしまう可能性があることも考えなくてはいけません。

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それらがピタリと合ってくると、顕著に反応が変わってきます。
まずは当日の答えに近づくために、様々なパターンを試していきますが、基本的には中間のパワークラスから初めて、活性を見ていくことが近道と感じています。
その際には本命以外の魚からの反応も参考になるものです。

最初に絞り込むのは活性への判断(高低)と、縦(水深)と横(距離)のレンジです。

次回はジグについて書いてみたいと思います。

回遊魚を始め、ロックフィッシュやフラットフィッシュ、マダイなど多彩なターゲットを狙うことができるショアスローのベーシックテクニックを解説していきましょう。

 

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まず、このショアスロー、多くの方に通常のショアジギングと何が違うの?といった質問を多くいただきます。
そんな時は「スタンダードなショアジギングが比較的高活性の魚に対してアプローチを開始するのに対し、ショアスローでは活性が下がった魚、もしくはジグを追い切れないターゲットに対してのアプローチとなります」とお答えします。
ショアスローではゲームの切り口が従来のショアジギングとは異なるのです。
具体的には水中のジグの移動距離を制限的にコントロールして、限られたレンジ、ゾーンといった範囲内でアピールしてバイトまで持ち込むことが目的です。
いままでのショアジギングでは追い切れないターゲットに対して口を使わせることができるのがショアスロー最大の強みなのです。

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発想の出発点はオフショアでのスロージギングからでした。
近海の多彩なターゲットをはじめ、中深海の魚まで、狙い方によってはそこに魚種の制限はほぼ無いとさえ感じさせるこの釣りを、いかにショアからのスタイルに融合するかということで生まれたのがショアスローです。
もちろんバーチカルで釣るオフショアとはことなり、立ち位置が制限されるショアでは、ジグのリフトやフォール操作にもちょっとしたコツが必要になります。
ただし、それもこのブログを読み進めてもらえれば自然と理解していただけると思います。

 

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具体的な釣り方は、リーリングを主体として、それによって得られるロッドティップの反動でジグをアクションさせていくというものです。
この時のピッチは1秒に1回を基本として、ターゲットの活性が高ければそのピッチを速く、逆に活性が下がっていると判断すればよりピッチを落としていきます。
その際のリーリング量は多くても1回転。
追い切れない魚に対しては1/6ほどのリーリングによって、ジグの移動距離を少なくしていきます。

 

 

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このようにジグをしっかりと見せて、バイトに結びつけるのです。
また、ショアスローの特徴として、フォールしているジグに対してバイトする率が圧倒的に高いことも挙げられます。
そのため、見せるためのピッチに加え、ここぞっというところでフォールを織り交ぜることが非常に重要になります。
そのフォールもテンションフォールかフリーフォールかでターゲットの反応が変化します。
そこにはジグに戯れ付く感覚をもとに、いかにバイトまで持ち込むかというスリリングな一面もあるのです。

 

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多彩なターゲットが対象となるがゆえに、初めて訪れるフィールドでは釣りの組み立て方も重要になります。
ピッチが遅いうえに、しっかりとアピールすることをベースとしているため、闇雲に探っていったのでは効率が悪くなります。
そんな時はショアスローならではの、水中から伝わる多くの情報がヒントになります。
ショアスローではジグの移動距離が小さいために、驚くほど多くの魚がジグに興味を持ちます。
たとえそれが本命からのものでなくても、ゲームを組み立てるヒントになるのです。
ボトムから数十センチしか反応がなければベイトが薄い、もしくは相当限られた範囲のみにベイトがいると判断し、次投はボトムを中心に探るようにし、逆にある程度の距離を追って反応している場合はベイトの密度が濃く、それによって回遊魚、マダイ、ハタ科のターゲットが各レンジを構成している可能性を探るようにします。
これにより、当日もしくは、そのタイミングで最も可能性の高いレンジやゾーンを絞り込み、高い再現性をもって釣り込めるようになるのです。

次回以降はそんなショアスローのタックルセレクトやジグローテーションなど、実戦でのテクニックを解説していきます。

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